無題

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僕『(あれから4ヶ月経ち、そろそろ卒業も間近となった)』 僕『(結果的に父は生きていた)』 僕『(両腕とあばら骨2本の骨折、両足の複雑骨折による全治4ヶ月。どうやら僕は致命傷は避けていたようだ)』 僕『(そしてこの事件は通り魔の犯行として片付けられた。父がそう証言したらしい。僕は刑務所に送られてもおかしくないはずなのに僕は父の手によって守られたのだ)』 僕『(本来それは安堵すべきはずなのだが、僕はちっとも嬉しくなかった。何故ならもはやどうしようもないくらい僕はボロボロだったからだ)』 僕『(父によってもたらされたストレスによる体調の低下、父を半殺しにしたことによる罪悪感と不安、自己嫌悪)』 僕『(あの時僕は達成感に満たされていたが、それは時間が経つにつれ薄れていき、今はそんなマイナスな気持ちしかなかった)』 僕『(僕はあれから外に出ていない。今更思う。やっぱり友達に言われた通りもっと早く殴れば良かった。)』 僕『(それ以外にも父が起きてる時間は家に寄り付かないで外で勉強すればいい。他にもたくさん対策は出来たはずだ)』 僕『(結局僕は甘く見てたんだ。まだ大丈夫、いつか解決する。そんなふうに思ってたから一人の人間に振り回されここまで転落したんだ)』 僕『(ただの自業自得だったんだ)』
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