4人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
〝一体、どうすれば………〟
ガチガチと歯を震わせ、青ざめる弥に、由奈は、大きくため息をつき、呆れた様子で言った。
「お兄ちゃん……。
そんな様子だから、勘違いされるの。
小さな子が、親の布団に潜り込むのが、そんなにおかしい事なの?」
「へ?」
弥は耳を疑った。
留奈が弥の布団で寝ることがおかしくないと言う事実に、空いた口が塞がらなかった。
「そ……そういうものなのか?」
ポカーンと拍子抜けする弥に留奈が黙って頷く。
知らなかったとはいえ、恥ずかしいリアクションをしてしまった。
その事が、より弥を赤面させる。
〝我がこの子ぐらいの時、母の布団に潜り込むなど、メイドが許さなかったものだが……〟
「ぬっ!?」
その頃を思い出し、ふと違和感を感じる。
〝まてよ?
そういえば……〟
弥は、メイドの言葉を思い出し、振り返る。
「こらっ。ダークロード様。
もう8歳なのですから、お母様のベッドに潜り込もうとしてはなりませぬ。」
「えーっ。
だって、怖い夢見ちゃったんだもん。」
「それでもなりませぬ。
どうしてもと申されるのでしたら、私がお供してあ・げ・ますっ!」
「わーい!ありがとう。
サキュバスっ!!」
最初のコメントを投稿しよう!