第1章 父と子

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〝一体、どうすれば………〟 ガチガチと歯を震わせ、青ざめる弥に、由奈は、大きくため息をつき、呆れた様子で言った。 「お兄ちゃん……。 そんな様子だから、勘違いされるの。 小さな子が、親の布団に潜り込むのが、そんなにおかしい事なの?」 「へ?」 弥は耳を疑った。 留奈が弥の布団で寝ることがおかしくないと言う事実に、空いた口が塞がらなかった。 「そ……そういうものなのか?」 ポカーンと拍子抜けする弥に留奈が黙って頷く。 知らなかったとはいえ、恥ずかしいリアクションをしてしまった。 その事が、より弥を赤面させる。 〝我がこの子ぐらいの時、母の布団に潜り込むなど、メイドが許さなかったものだが……〟 「ぬっ!?」 その頃を思い出し、ふと違和感を感じる。 〝まてよ? そういえば……〟 弥は、メイドの言葉を思い出し、振り返る。 「こらっ。ダークロード様。 もう8歳なのですから、お母様のベッドに潜り込もうとしてはなりませぬ。」 「えーっ。 だって、怖い夢見ちゃったんだもん。」 「それでもなりませぬ。 どうしてもと申されるのでしたら、私がお供してあ・げ・ますっ!」 「わーい!ありがとう。 サキュバスっ!!」
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