4人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
〝……………
そうであった………。
あの者は………〟
騙された事に今頃気づいた弥は、打ちのめされてしまった。
〝くっそー!!
何が、息子を握れば安心するものです……だ。
ただ、あやつが握りたかっただけではないか!!〟
布団の中で、股間を隠し蹲る。
「まぁ……。
そういう事なら問題ないのだな。」
「問題ないよ?
それより、ご飯の準備できたら、食堂へいらっしゃいな。
ほらっ!留奈も朝だから、起きなさい。」
「うー。ん………ん?ん?」
由奈に体を揺さぶられ、眠そうに目をこすり、起き上がる留奈。
「うむ。」
弥は、留奈の腋を両手で掴み、持ち上げるとベッドから降ろし、食堂へ向かう。
「朝だぞ。
朝食にしようではないか。」
「う?……………。
わかった………。」
最初のコメントを投稿しよう!