第1章

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紅葉の季節には、近場だが温泉に連れて行き一緒に混浴風呂に入ったらしい。 昔では考えられないし、こんなことをしている自分が想像すらできなかった。 こうゆうことができるようになったのも、ここ最近だという。 翔子さん自身、年齢を重ね、色々な経験をしたからこそ。 やっと親孝行らしいことがこの年齢でようやくできるようになった。 誰しもはじめからできる人なんていない。 除々にできることからやっていけばいい。 人生は、帳尻が合うようにできていると教えてくれた。 育ててもらった御礼は、親の老後に返していけるようになっている。 それが早い、遅いは人それぞれ。 若かりし頃ぶつかったとしても、自分が気付いたことが大切。 自分のできる範囲で恩返しすればいい。 無理せず自分のペースでいいんだよ。
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