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仕事ではパソコンだし、字を書くことが元々苦手で筆不精だった私。
携帯やパソコンが普及し、字を書くことがめっきり少なくなってしまったが、ナナと手紙をやりとりするようになって、字を書くことの大切さを知った。
パソコンで打った機械的で無機質な文字と違い、字にはその人の気持ちが表れる。
ナナの手紙を読んで、字が乱れていたりすると、
「あー、今日は大分疲れたんだろうな。」
と相手を想像し、考えてみたりする。
逆に、字が跳ねたように見えるときは、何か嬉しいことがあったのかな。
ってこっちまで嬉しくなったりする。
文字の変化で、相手の顔を思い浮かべ想像することができる。
ナナとの文通で、手紙の価値を再認識させてもらった。
自分の母親に改まって手紙を書くなんて、はじめてのことだった。
無音の部屋で集中し、正座して手紙を書いた。
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