第1章

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「るりーー? 元気ーー? どしたーー?」 いつもの翔子さんの声。 ハスキーボイスがホッとさせてくれる。 「翔子さん、今何してました?」 「寝てたー。 昨日、忙しくてさー。」 いつもよりガラガラの声。 寝てるところ起こしちゃって悪かったな。 「起こしちゃってすみません。 ちょっと話したいことがあって。 今日って忙しいですか?」 「あーー。 大丈夫、大丈夫。 行こうよ、ご飯。」 私から誘って、翔子さんに断られたことは一度もない。 そうゆう小さなことだけど、私にとっては嬉しかった。
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