第1章

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待ち合わせ場所に着いて、すぐ翔子さんが来た。 「お待たせー。寒かったでしょ?お店、すぐそこだから。」 いつもと変わらない翔子さんに安心するも、この日だけは自宅を出る前から緊張が取れない。 うまく喋れるのか、私。 お店に着く数分の間、ずっと緊張していた。 寒さのせいか、余計に体が強張る。 きっと顔にも出ていたと思う。 翔子さんは、私のいつもと違う雰囲気に気付いている。 そういう人だから。
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