母に騙されたので学校辞めたい

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拝啓、お母様。 俺、夜霧 柳(ヨギリ ヤナ)が高校生として来明(ライメイ)学園に入学してから一ヶ月が経ちました。 友達も出来、授業にもなんとかついて行けています。 初めは来明学園独特の校風に驚きましたが、今ではすっかり慣れーーーーー 「てると思うなよ畜生ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」 「うおっ、いきなりどうしたんだよ柳wwwww」 「うっせぇ!こちとらお前みたいに、この学園の全てが天国に変換できるような腐男子じゃねえんだよ!」 「やだ、そんなに褒めるなよww」 「照れてんじゃねえええええ!」 来明学園は金持ちの集う超進学校であり、それと同時に生徒の九割以上がホモであると噂の超ホモ校でもある。 大半の生徒が小・中とエスカレーター式で上がってきた内部生の中、毎年一学年に数人ほど、厳しい試験を潜り抜けてきた俺のような外部生が入学するのだ。 「でもそれなら何でこの学園に入学したんだよwww ホモか腐男子でもない限り、わざわざ学年首席になってまで入学する人なんていないと思うぜ」 「俺だってこんな学校って知ってたら、入らなかったよ……」 母から有無を言わせぬ勢いでこの学園に入学させられた俺。 理由を聞いても「良い所だから」の一点張りで、学園の詳しい情報与えられなかった。 どこが【良い所】だ畜生!いつケツを掘られるかも分からない毎日がサバイバルじゃないか! 「そんなこと言いながら、二年生になるころにはもう目覚めちゃってたりしてwwwww」 「蓮?俺が何に目覚めるって?」 「うおぉごめんなさい!謝るからその怖い笑顔やめて!」 先程からふざけた事を言っているこの男、秋内 蓮(アキナイ レン)はこの学園の内部生であり、所謂腐男子というものだ。 朝はイチャイチャしながら登校してくるカップル(男同士)を観察し、 昼は食堂で『あ~ん』をし合うカップル(男同士)を写真に収め、 夜は自室でエロ本(BL)を眺めてニヤニヤするのが腐男子の仕事……らしい。 うん……非常に気持ち悪いです、はい。 だがそんな奴が、俺の唯一の親友でありルームメイトであるのもまた事実。 そして更には、こんな学校に内部生として通っているくらいなのだから超金持ちなのである。 神様マジ理不尽。
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