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俺達を見つけたモジャモジャが、イケメン二人を引き連れて近づいてくる。
俺と蓮を気安く下の名前で呼んだせいで、またチワワが騒ぐ騒ぐ。もう本当いい加減にしていただきたい。
「柳!蓮!紹介するな!こっちの笑顔なのが風宮 朔(カゼミヤ サク)で、こっちの仏頂面なのが狗鳴 綾(イヌナキ リョウ)!よろしくしてやってくれ!」
「よろしくね。柳君、蓮君」
「テメェら水瀬に名前呼ばれたからって調子乗ってんじゃねえぞ」
にこやか笑顔で頭を下げてくる風宮君はまだいいとして、狗鳴君もうそれ仏頂面ってレベルじゃないだろ。睨んでるじゃん!普通にガン飛ばしてるじゃん!
髪の毛オレンジ色だしガン飛ばしてくるし、不良君と呼ばれるのも納得がいく。
「綾は優しいんだぞ!ジュース奢ってくれるし飯も奢ってくれるって言うし!」
「そんなに褒めるなよ、水瀬」
狗鳴君はもうモジャモジャにデレデレだな。つーかモジャモジャお前、完全に物で釣られてるじゃねえか。現金な奴め。
「じゃあ俺柳の横な!」
「は?待て待て待て。なんでお前さも当然のように俺らと一緒に食べようとしてるわけ?」
「え!?一緒に食べてくれないのか!?」
「え、逆になんで俺らが一緒に食べると思ったの!?」
「おいテメェ、何水瀬からの誘いを断ってんだ?あァ!?」
狗鳴君がポキポキと指を鳴らして睨んでくる。やべぇ、マジ殺される。
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