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急変した俺に対し、会長が取った行動はシンプルだった。
ーーーーーーバタッ
「ちょっ、会長!?」
「ヤン……デ…レ……」
気絶した。
呪いを受けたようにバタリと倒れ込む会長を、副会長が慌てて受け止める。
「あららら~、かいちょー倒れちゃったね~」
「……貧、血?」
「違うよ睦月ー」
「会長はー、夜霧君が怖くて卒倒しちゃったんだよー」
「「会長ダサーい!」」
気絶してしまった会長を見た生徒会メンバーが思い思いの言葉を口にする。
口を手で押さえながらもにやけを隠しきれていないのが、生徒会のチャラ男会計こと如月 優(キサラギ ココロ)。
長身で、辿々しく見当違いなことを言ったのは、生徒会の無口ワンコ書記こと青海 睦月(アオミ ムツキ)。
ピッタリと息を合わせながらサラリと会長を毒づいたのは、生徒会の双子庶務こと八雲 氷華(ヤクモ ヒョウカ)と八雲 瑠華(ヤクモ ルカ)だ。一応、氷華が兄で瑠華が弟らしい。
全員がこの状況を面白がっているようで、会長のことを心配をしている者は一人としていなかった。
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