とにかく、これで全員特別課題は免れたわけだ。風宮君は欠点なんてとるわけないし、狗鳴君は……まあ、蓮ですら免れているんだから大丈夫だろう。
「これで夏休みは存分に遊べるな」
「俺は明日早速遊びに行くぞ!朔と!」
むくりと起き上がったモジャモジャが胸を張ってそう言う。遊びに行くって……どこに?
「朔がもうすぐ出来る遊園地のプレオープンチケットを取ってくれたらしいんだ!ペアチケットだから一緒に行こうって!」
「おお!デートのお誘いキタコレww良い報告待ってるぜwwwww」
おいコラ、何の報告を待つ気だ。
「うん!楽しんでくるんだぞ!お土産買ってくるからな!」
買ってきてくれるのは有難いが、変なものは買ってきてくれるなよ?モジャモジャのセンスはいまいち信用ならないからな。
と、ここでチャイムが鳴った。椅子から立ち上がった千早先生が「静かに!」と手を叩いて注意を向けさせる。
「一ヶ月ちょっとの長期休暇だが、くれぐれも問題は起こしてくれるなよ。パーティや海外に行く奴も多いだろうが、羽目を外しすぎると痛い目見るから気をつけろよ」
流石金持ち、注意の方向性が少しズレている。パーティや海外に行くことが前提とは……恐ろしい。
「折角の夏休みだ、家に帰る奴も寮に残る奴も楽しめよ。んじゃ解散」
先生の言葉を皮切りに続々と生徒が出て行く。モジャモジャも用事があるとかで帰ってしまい、教室には俺と蓮だけが残った。
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