第1章

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「親友だ」と言われたとき、これは夢なのか?と本気で考えた。 だって、今までに親友なんていなかったのだから。 友達だって、片手に収まるほど。 そんな私に、高校に入って間もないときに親友ができるなんて。 それこそ、奇跡。 なにはともあれ、君と話しているうちに 分かったことがあるんだ。 私の心は、人の暖かさに触れないように守っていた。 なぜか? 一度、暖かさに触れてしまうと、平和ボケしてしまうから。 けれど、気づかないうちに君は 私の心を溶かしていったんだ。 君が私にかけた言葉で、私が涙を流したのは何度あったろうね? 悪い意味じゃないよ。
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