7. 新しい任務

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急な話に、達也はたじろいだ。 「骨が理由ですか?」 咳払いをして、横から部長が口を挟む。 「君は富田君とうまくいってないらしいじゃないか。知っての通り、うちは協調性を何より強く重んずる。お互いが心から信頼し合わないと任務を遂行できない業務だからだ。労働局もそうだが、保安局は更にその傾向が高い。言わば、これは君をより成長させるための異動なんだよ」 それは明らかに名目だ。 あの骨が何らかの意味を持っていて、それが理由で達也を労働局から遠ざけようとする意図が見え見えだった。 同じ組織とは言え、保安局の具体的な業務内容については達也も良く知らなかった。 再生処置対象者を仮収容施設から、どこかの山奥にある再生施設に搬送するのが主な仕事とは聞いていたが、それ以上の情報はない。 再生処置自体は再生局が担当しているので、保安局の存在意義は謎に包まれていた。 ただ、常に要員が不足しているらしく、訓練所からの配属が一番多いのも保安局だった。 何故、保安局だけが人が足りなくなるのかは、見当も付かなかった。 ともあれ、保安局に行けばブッチに会える可能性も高くなる。 それだけが心の支えではあった。
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