スタイリッシュ粉砕

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  てっきり、 同じかすごく似た 価値観の人なんだって、 私が誤解してたんだ。 韮沢は韮沢で、 私のことを自分に近い人間だと 思っていたわけで。 ……でなきゃ、 あんなに明るくへらへらと 喋れるわけがない。 吐き気がしてきて、 近くの個室に駆け込んで 思わず吐いた。 お昼なんて喉を通らなかったから、 何も出てこないけど。 空腹すら感じないほど ショックを受けていた自分に、 もう一度ショックを受ける。 自分がこんな目に遭うだなんて、 思ってなかった。 .
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