スタイリッシュ粉砕

3/30
前へ
/33ページ
次へ
  ゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。..。.:*・゚ 「結婚しようと思うんだ。 だから悪いけど、 俺のことは忘れて」 語尾にハートマークでも ついてそうな顔と声で、 3年付き合った恋人・韮沢(にらさわ)は 実に朗らかに言い放った。 韮沢は同期のホープだ。 入社以来、綺麗な顔立ちと 高身長が効いたのか 上からの覚えもめでたく、 本人も頑張り屋さんなものだから 入社5年目にして主任を さっさと通り過ぎ、 課長代理になっている。 そんな彼に好きだと言われた日が 急に思い出された。 韮沢のサポートポジションとして 何かとコンビを 組むことの多かった私が、 彼に惹かれるのは 自然なことだった。 .
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2641人が本棚に入れています
本棚に追加