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あたしを乗せ
すぐに車を出すと、
織部先生は深い溜め息をついた。
「……何してたんだ、2時間も」
バックミラー越しの視線に、
身を竦める。
織部先生の瞳が
怒っているような気がして。
「……すみません」
「謝って欲しいわけじゃない。
携帯の電源も入れずに、
何かあったのか?」
「あ……」
ようやく携帯のことを思い出し、
慌てて電源を入れた。
「……何かあったというか、
その……」
織部先生とさくらさんのことを
聞いてしまいました。
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