第1章

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 心がブルーな日は  熱いレモネードを飲みながら  つんくのヒットメドレーをかけて  16ビートに乗って、身体の柔軟体操  もう、子供のようにはしゃぐことは  出来ないけれど  自分を慰める術は知っている  今年のゴールデンウィークは  私にとってブラックウィーク  ひとつのボタンの掛け違いが  全てを壊してしまった  諦めて、仲の良い男友達と  動物園でも行って見ようかしら  少しでも何かしていないと息が詰まりそう  いつもあと一歩のところで  幸せが逃げていく  30歳に手が届きそうな歳になって  諦めも早いし  一人にも慣れたけど  何か虚しい  好きな人もいないし  母の勧める人とお見合いでも  してみようかしら  友達がみんな嫁いでいき  シングル軍団の団結も崩れそう  みんな抜け駆けを狙って  虎視眈々と機会をうかがっている  心がブルーな日は  早く眠りましょう  明日になればパステルぐらいには  なれるかもしれない  海に行きたかったのに  みんなとドライブに行きたかったのに  私一人取り残された  明日はまず、朝起きて  缶ビールで気分を変えて  それからシャワーを浴びて  心も身体もリフレッシュ  もう、ブルーなんて呼ばせない
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