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話を聞いてくれる気はなさそうである。問答無用で殺される可能性もあった。
人違いが判明したとしても、逃がしてくれるとは限らない。用はないとばかりに、消されるかもしれなかった。
プイパクーラは、それが起こりうるような街だ。
警察は、もちろん、いる。だが彼らは決して正義の味方ではない。理不尽な要求を突きつけてくることもあり、思うほど頼りになるような存在ではない。言い方は悪いが、そのへんのゴロツキとなんの変わりもない。いや、ゴロツキより性質(たち)が悪いといえるだろう。警官の姿を見たら逃げろとまで、鋭馬は聞いたことがあった。
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