香月と一志

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……まぁ、一回で済まないのが俺らな訳で。 「一志、大丈夫か?」 今日は俺ばっかりが下になった為に、力尽きた俺はベッドにグッタリと横たわっていた。 クソッ、次は絶対香月さんを抱きまくって腰たたなくしてやるからな! 「冷蔵庫から勝手に飲み物持ってきたけど」 「あー、ありがと」 買い置きしてあったペットボトルのお茶を受け取ろうとするが、手を上げるのすら怠い。 「飲ませてやろうか?」 「要らない。起こすの手伝ってもらえれば……」 「まぁまぁ」 ペットボトルの蓋を開けてお茶を一口含んだ香月さんが、寝転がったままの俺に口付けてくる。 そのまま口の中に流れ込んできたお茶をゴクリと飲み込んだ。 「何してんの」 「一志が動けなさそうだから、看病してやろうかと」 「誰の所為だよ!」 香月さんが悪い、そう言うつもりで睨み付けたのに。 「一志が可愛いのが悪い」 あっさり責任転嫁されてしまった。 いや、俺は別に可愛くなんか……って、勉強忘れてた! 結局ロクに勉強出来ずに試験の結果が散々だったのは……香月さんが悪いよな? 【終】
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