第2話 謎の客

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小柄な男にバレないように裏口から外に 出た山野さん。 そして、店から少し離れマスターに電話した。 『もしもし、マスターか? 大変だ、店内で喧嘩が始まってしまった。 急いで戻ってきてくれ。』 『わかりました、山野さん。 先にサトルが付き添うなので万が一 何かあったら宜しくお願いします。』 『よし、わかった。 知り合いのタクシーの幸田さんにも 連絡しておく。』 『わざわざすみません、急いで戻ります。 それまで、店を頼みます。』 と言って政之は通話を切った。 話を終えた、山野さんは店内に戻り サトルを待つことにした。 小柄な男は、山野さんが戻っている事に 気がついてはいなかった。 それは、他の常連客と口喧嘩をしていたからだ。 静かに音を立てず空いてる椅子に座わり 黙っていた。 暫くして、息を切らしてサトルがやって きた。 『誰だ、お前?』 小柄な男がサトルに言った。 『ここのスタッフだ、店内で暴れてん じゃねえよ!!!ささっと帰れ!!』 と小柄な男の右頬に、強烈な右ストレートをかました。
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