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「えっ?そうだったのか。
俺はのりが反対するかもと思って、説得しようとしてたのに。
それなら話は早い。
今から、スタッフに見つからないように5区を目指そう。」
「わかった。克に付いて行きます。
ね、美咲。」
私が美咲に話しかけると、美咲は頷いた。
「美咲、私がわかるの?」
「南。」
美咲は小さい声で私を呼んでくれた。
良かった。
「美咲、今からここを出て、15分くらい歩くけど、大丈夫?」
のりの問いかけにも、美咲は大丈夫。と頷いた。
美咲は、どんどんいつもの美咲に戻ってきている。
最初は、鬼にさせられた。というストレスが美咲を苦しめたのかな。
私達のそばにいるうちに、治ってきたんだね。美咲ありがとう。
私達は、すぐに家の中に入れるように、家の近くを通りながら5区を目指した。
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