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「南、私。」
美咲が泣いている。
「美咲、
戻ってきてくれたのね?」
美咲は、今の爆弾音で、全てを思い出したようにみえる。
「美咲。つらかったね。
もう大丈夫だから。私達がついているから。」
「南、美咲。走れ!
さっきの爆弾で、火事になってる。」
克の言葉を聞いて、スイスの家の方を見ると、すごい勢いで火が広がっている。
このままじゃ、すぐにここも焼けてしまう。
私達は全力で走り出した。
もうすぐ5区に着く。
5区は、NLショッピングゾーン。
「ここを曲がったら5区だ。」
克の声を聞いて、走るスピードがあがった。
後少し!
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