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私は小屋を離れ、誰にも見つからないように、隠れながら、教会の方向に向かった。
鬼は、ウェディングドレスとタキシードを着てるって言ってた。
じゃ、それ以外の服の人は鬼じゃない。
1人で出来る事には限界がある。
誰かと合流して、みんなを助けたい。
私が強くならなくては。
怖さを忘れる為に、自分に何度も言い聞かせた。
隠れながらの移動は、なかなか進まない。
早く教会の近くまで行きたいのに。
【NLの森】を抜けると、教会までは一本道。
鬼に気づかれやすくなる。
私は【NLの森】の最終地点から、教会への道を確認していた。
「南さん?」
背後から声をかけられた。
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