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監禁
妨害電波なんて!
まだ、誰も騒ぎ出していないけど、NLは危険な状況だ。
「克、南を連れて、出口から外に出てくれないか?
俺とマサは、教会に戻って、美咲とのりを助け出す。」
拓が指示を出した。
「お前らを見捨てて、外に出れる訳ないじゃないか?
みんなで教会に行こう。」
克の言葉に、私も頷いた。
「教会は危険だと思う。
のりと美咲は、指輪をはめている。
すでに、操られているかもしれない。
だから、2人だけでも、外に出て、佐藤探偵に状況を話して欲しい。
そうしないと、誰も助からないかもしれない。
ただ、出口も封鎖されてる可能性もある。
気をつけて行ってくれ。」
「わかった。
美咲とのりを頼むね。
克、行こう!」
私は、まだ教会に行きたそうな克の腕をひっばり出口に向かった。