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第2章
「ようやく、学園生活が始まるよ」
「そうだなー。所でコー、サクは何してんの?」
「勉強だろ……見て分かるだろう」
「いや、そうなんだけどさ。隙あらば、妄想してるサクが、真面目に勉強してるのって、分かるんだけど想像出来ないっつうか……」
「寮に帰ったら、サクは割と勉強してるんだよ」
「まぁ、俺もサクも特待生だから、学年上位15位以上じゃないと、退学になりはしないけど、特待生の特権を取り上げられるもんな」
「だから、なんら可笑しくない状況だと思うよ」
「確かに、授業中とか結構真面目だし……いや、それでも俺、サクはいつもがいつもだから、実は勉強とかする必要のないような、隠れ天才キャラだったり……って疑ってたんだよな」
「へぇ、コヘが?意外」
「別にサクの努力を疑ってる訳じゃねぇよ?ただ、腐男子ってーの?俺、サクとの初対面の時『平凡受ktkr!』って叫ばれたんだぜ?なんか、いきなりで驚いたのと、そん時のキラキラした表情が印象的で、あんまり、サクは自分を平凡平凡言うけど、そう思えなくて」
「あぁうん、分かる」
失礼な!
お前ら人が勉強してる横で!
全部聞こえてるんですけど!?
後、コヘ、あん時は平凡受にはまってたんだ。
平凡って俺にとっては、褒め言葉だけど、いきなり叫んだのはごめん……
つーか、俺が平凡じゃないみたいに言うな!
何が『分かる』だ、コー!
フラグ建設予定は、俺にねぇよ!!!
(……あ、よく分からないけど、今サクが墓穴掘ってフラグ立てた感じがする…………)by小日向
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