1.青春群青色

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「あんッのクソ野郎!!ハゲろ!毛根死滅しろ!」 「…お前の暴言はそれしかないんだな…」 あの後信彦にひっぺがされて、やむなく撤退。 ヤツは未だに睨んできたが、追いかけてはこなかった。まあ追いかけて来るはずはないな。常識的に考えて。 俺はといえば満身創痍でわめき散らし、信彦に引きづられるままに学校の外まで出た。 そして帰路についた。 殴られて腫れた頬をさらに膨らまして、不満たらたらで道を歩く。 つかマジ痛いんだけど。いつもなら30分でも見つめてられる鏡も、今は見る気も起きないわ。 何が腹立つって 、俺よりヤツの方が軽傷っぽかったことだ。 …ふん、俺は頭脳派なんだよ。 「だが、神原はあんな感じのやつだったか…?」 怪訝そうに信彦が言う。 「あんなに一方的に喧嘩売ってくるようなやつじゃないだろう」 「んだよ、俺が野郎になんかしたとでも言うわけ?」 「………」 「いや、そこで黙んのやめて」
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