1.青春群青色

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俺と神原祐史は、実は幼馴染だったりする。 家が近所で、それこそ生まれた時から知っていた。保育園、小学校、中学校とずっと同じだった。 ある時までは普通に仲が良かったんだが、何かを境に距離をとるようになった。たぶん思春期の、中学くらいの話だ。理由はわからない。 「ゆうちゃん」「ちぃちゃん」と呼び合う仲だったことを思い出すと今では鳥肌ものだ。 せめて高校は違うところに…と少し遠い公立学校を選んだのに、何故かまた同じだった。 …これにはがっかりした。 合格発表の日にアイツを見かけて肩を落としていて、不合格だったのかと周りに心配されたほどだ。 とまあ、それが約1年前の話だ。 「なんだよ」 そんなことをコイツの顔を見ながら思い出していたら、怪訝そうに睨まれる。睨みたいのはこっちだっつの。
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