1.青春群青色

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「そういう行為は控えろって何回言わすんだ」 そうは言われても。 モテる男が、女の子と遊ぶ。これの何が不純なんだ。むしろ健全だろう。 こういう固いことばっか言う輩に限ってあとあと問題起こしたりするんだよ。 「ロクなこと考えてねぇだろ」 あっさり指摘される。顔に出てたかな?ごめーんね(はぁと) 「ホラ、これに署名しろ」 紙を渡される。 「『僕は二度と不特定多数の女子生徒に手を出したりしません』って書け」 えー何それ超ダサい。文才なさすぎだろこのムッツリ委員長ハゲろ。 「つーかさ、」 「つーかさもクソもねぇ。さっさと書け」 「いやつーかさ!お前俺のこと目の敵にしすぎじゃねぇ? ……いくら、…個人的に気に入らないからって、そういうの、良くないんじゃないの?」 「……」 言ってやった…言ってやったぞ! ほら見ろ、ちょっと言葉につまってる。図星をついたらしい。 「…はっ、バカか。イヤがらせされてるとでも思ってんのかよ、くだらねぇ。確かにお前のことはキライだが、それ以前の問題だ。単にお前以上に問題起こす生徒なんざいねぇんだよ」 ああ、そういうことね。 ていうか“キライ”って。そんなハッキリ言わんでも。 …俺にだって傷つく心があるんだぞ。 「おら、早く書けよ」 仕方ないので言われた通りに書く。『二度と女子生徒に』の辺りまで書くと、気持ちはもうどん底に近いぐらい落ち込んでいた。
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