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静かな教室に、先生である上官の声が響く。
クラスはいくつかの人数に分かれてできていて、一クラスにだいたい三十人ほどいる。
そして、このクラスには「月組み」と名づけられていた。
その月組みは授業の真っ最中であった。
「どうしたら、神と契約ができるようになるかと言うと、完全に自分が力を求めているときに契約が始まる。契約が始まったからと言って、絶対に成功するとは限らない。そして、契約にはリスクもともなう。そのリスクとは……フレイ」
先生は何の前触れもなく生徒に答えを求めたが、フレイと呼ばれる少年は机に体を預けて、爆睡状態であった。
先生はため息、他の生徒は呆れ顔だった。
それに見かねたのか、隣に座っていた少年が、フレイの肩を叩きながら起きて、と声をかける。
すると、フレイはゆっくりと体を起こして目をこすりながら、大きなあくびをして。
「何だよスウェン……授業終わったのか……飯でも食いいこうぜ」
「違うよフレイ、先生からの指名だよ……」
フレイは目を開きクラスを見渡し、先生のいる正面を見ると、そこには笑顔でフレイを見つめている先生の姿があった。
ちょうどその時、授業の終わりを告げるチャイムが鳴り響いた。
先生は全体に今日の授業はここまでと言い残し、フレイを残し後の者を帰らせた。
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