後書きという名のあがき

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というわけで、次は相方の政君。 口癖は「うん」。 加奈江さんと政君との付き合いは、 個人的には大変長く、 当方が高校の頃にすでにできあがってるキャラでした。 政と書いて「まさ」だと任侠になっちゃうし。 良い読み仮名はないかな、と探しまして、「つかさ」に落ちつきました。 彼の設定は…ごめん、不遇な人になってます。 親は不仲だし、腹違いの弟はいるし 幼少時の境遇は最悪。 けど、まあ。 カナちゃんがいるからいいってことにしておこう。 書道家という設定ではありますが、 書の世界はまったく明るくありません。 あまりボロがでないうちに手を引きたい職種です、 突っ込みはどうかご容赦ください。 ただ、この小説の下書きにあたる作品を かなーり昔に書いた時にですね、 勤務先に書道を習っている人がいまして。 その先生が良い水を求めて都内から郊外・地方へ 転居したという話を聞き及びましたので、 芸術家クラスの人だと感性が赴くままに動けるんだ、と ほーっと思ったことがありました。 政と加奈江の居住地が奥多摩になったのはこーいったわけです。 性格は…過去に公開してる作品では わりと激しいというか、がらっぱちみたいな 荒っぽい感じにしちゃってますが、 若い頃はそうでもないんだよ、というか。 人に求められる顔を演じられる機転が働くタイプとして書いてます。 そして、書き進めている内に、 「こいつ、悪くないかも…」と思う自分がいます。 けど、弟は、女に逃げられそうになって 慌てて奪取にダッシュするわ、投げ飛ばされるわ。 兄は及び腰の中押し倒されるわ。 しかも弟も兄も、 嫁の姉や母(同一人物)にいじられまくって二の句がつけない。 水流添家の女性達にいいようにされて、まあ、 情けない尾上家の兄弟です。 しかも父は女にだらしないヘタレ。 が、がんばれ。ともかく、がんばれ。
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