パワフル高校野球部

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暫くして。 「はぁ、やっとある程度の部員が来たか。」 「まだでやんすよ。アイツがいないでやんす。」 「あ~、小田切か。」 すると。 「ども~っす。」 いかにも間の抜けた声が部室に響いた。 誰かはすぐに分かった。 「小田切!!遅えよ!!」 キャプテン南雲、後輩に一喝いれた。 「いや~、すんませんね。ちょーど児島選手の自叙伝読んでたもんで。」 「ホントかよ!?」 「ホントでやんすよぉ~!信用して欲しいでやんす~。(笑)」 「オイラの真似はやめるでやんす!!(怒)」 グラウンドに出てから… 「全員いるか?ストレッチ始めるぞ。」 「あ…あの…、宇渡君がまだ来てません…」 「えぇ…宇渡がぁ…?」 その時、グラウンド裏からドスドスと足音が聞こえてきた。 「うおおぉぉぉ!!すみませんっ!!遅くなりましたっ!!」 「…宇渡、何でこんなに遅くなったんだよ…」 「…黒猫だ。」 「く、黒猫…?(汗)」 「俺の目の前を黒猫が横切ったんだ!!どんな不幸があるか分からんだろ!?だからグラウンド裏からグルーッと遠回りして来たんだっ!!(汗)(汗)(汗)」 (そんな回り道させられたこと自体が不幸になってると思うけど。 宇渡の奴、体つきは良いのに何でこうネガティブなんだろうなぁ…)
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