第1章

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楽しい時間だった。 久しぶりに、笑っていると ちゃんと自覚していた。 「お酒は呑めるの?」 『嗜む程度に』 なんて、軽口が言えるくらい。 「じゃあ、 今度はご飯食べに行かない? LINEやってます?」 聞かれて、交換した。 また会える気がした。 会いたかったんだと……思う。 その日はバイバイして、 当日のうちにお礼の言葉を送る。 (今日はありがとうございました、と。) 送信ボタンを押して、就寝につく。 “今度”はあるんだろうか。 そんなことを思いながら
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