ダンディーな先輩

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僕が中学2年のある日、吹奏楽クラブの集合写真を撮るとき、なぜか先輩は僕の隣にいた。 深く考えたことはなかったが、先輩のこの行動の理由がわかる日が来た。 卒業式の日、3年生の先輩は卒業、2年生の僕は転校することになった。 この卒業式の日に、吹奏楽クラブの僕の同級生の男子から、ことづけを言われた。 「先輩から、お前に好きだと伝えてほしいと言われた…」 いつもいつの間にか僕の隣にいた理由が、今わかったのである。 まったく気にしていなかった… 後から思うと、先輩は、いつもそばにいてくれた。 困ったときは、助けてくれた。 いつも笑顔であいさつしてくれて、僕は元気をもらっていた。 僕は、自分のあまりの鈍感さに、とても後悔した。 卒業式の日を最後に、先輩に会うことはなかった。
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