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ーー無理だ。
時計は深夜の一時。
愛衣はなかなか寝付けずにいる。なぜなら背後にユウマがいるから。
しかも座ったままで。
こちらには背を向けているものの、気持ち的には気になる。
「……」
しばらくユウマは愛衣の家に居候することとなった。
今回は愛衣の部屋で一晩寝ることとなる。
母親の理子は大丈夫よ、なんて言ってたけど……。
ゆっくりと身体を起こして愛衣は腕を伸ばしユウマの肩をちょんっと触る。
寝ているのか集中しているのかピクリとも動かない。
「ゆ、ユウマ君……?」
「呼び捨てでいいよ」
わぁ!と思わず愛衣は声を上げてしまった。
「お、起きていたの?」
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