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「ふぉふぉ」
うねりながら愛衣に物の怪が近づいてきた。
恐ろしい姿で現れるのかと思っていたら愛衣よりも小さめでそこまで怖くはない。
「あなたは……?」
「ワシは小さな化け物じゃ。ここの土地を守っておる」
土地、ということはここの守り神のようなもの?
「今日からお世話になるから挨拶してたんだ。……起こしたかい?」
眉をハの字にしてユウマは首を傾げる。
愛衣はううん、と答える。
「大丈夫。それより、ユウマは寝なくていいの?」
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