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というか、神様って寝るのかな……。
「そうですな。愛衣殿の言う通り」
「え!?」
思ったことを聞かれた気がして愛衣は驚くが、物の怪はうん?とつぶやき顔を傾けた。
気持ちまでは読まれないようだ。
物の怪はすっと静かに天井に昇る。
「わしはこれにて眠りまする。何かありましたら起こして下さい」
「ああ、ゆっくり休め」
では、とお辞儀をして物の怪の姿が消えた。
「……いなくなっちゃった」
「愛衣を守ってくれるって。物の怪、言ってたよ」
クスクスと笑うユウマ。なんだか嬉しそうに見える。
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