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「ユウマはどうして、私の家に来たの?」
柔らかい風はユウマの髪を撫でる。
質問を投げた愛衣をユウマは見ることもなく笑う。
「ふふっ。それが僕にはわからないんだ」
「わからない?」
「そう。気づいたらこの社にいて、タユラがいて。……少し言葉を学んでから愛衣の所にきた」
「……そうなんだ」
不思議な話過ぎて愛衣は言葉が浮かばない。
神様ならもっといろんなことを知ってるのかと思っていた。
なのに、分からない、言葉を学んだなんて……。
まるで子供のように見えてくる。
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