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「神様!神様!」
「きた!神様!」
ワラワラと湧き出るように丸いものが溢れ出てくる。
「タユラさん、これは?」
踏まないように下を向いたまま愛衣は尋ねる。
「これは守り玉です」
「女の子女の子」
「すべすべ」
「きゃあ!」
いつの間にか袋はぎに登ってきた二つの丸いものが呟く。
愛衣はそっと掴みあげ手のひらに乗せる。
餅のようにプニプニしていて可愛らしい。
「守り玉?」
目をまん丸にしてユウマはじっと守り玉を見つめた。
二つの玉はモジモジと動き出し、 恥ずかしそうな様子。
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