初めまして。

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見知らぬ男女が二人。ベッドに座っていた。 ぬ?と声を出したのは小さな女の子。 ベッドから滑り落ち愛衣に駆け寄ってきた。 「愛衣、お主にたのみたいことがあるのだ!」 なんで名前を知ってるの? それを聞く前に女の子が得意げにふふんと笑う。 「何故名前を?と思っただろう」 「え、あ、はい」 「簡単だ。お主の母様が愛衣、と言ってたからだ」 やっぱり間違えて来ちゃった子なんだろう。 「家まで送るから一緒に帰ろうか」 「何を言う!家などない!」 家出をしたからそんなことを言っているのかも。 頬を膨らまかす女の子の頭を愛衣は撫でた。
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