再会

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結衣とのわだかまりが消えないまま、日にちは過ぎていった。 集会についての内容はメールで連絡を取り合ったが、特に面白い話は出てこない。 電話の方が楽だとも思ったが、何となく俺から掛ける気にはなれなかった。 黒炎会ページでは集会の参加者募集が締め切られ、どうやら6名が決まったらしい。 俺の元にも管理人からの個別メッセージが届けられた。 ”今回の集会参加者に選ばれました。 時刻は午前9時。場所は樹海。 持ち物は基本自由ですが、パソコンや携帯など外部との連絡が取れる物は持ち込み禁止です。 過去に、警察へ通報し集会の進行を妨げた方がいましたのでこの様になりました。 ご理解下さい。 黒炎会の樹海基地にて最期の時を迎えましょう。 集合場所から、基地までの案内は代表者に任せています。 当日は参加者同士、争いの無いように。 安らかにお眠り下さい。” メッセージと共に樹海への地図が添付されている。 個別メッセージの内容から、参加者全員に送られているものだろう。 携帯の持ち込み禁止だと? 帰りのタクシー呼べないじゃないか。 一応、持っていくことにしよう。 取材用にはボイスレコーダーとビデオカメラがあれば良いな。 俺は早々荷造りをして、さながら遠足のようにその日を待ちわびた。 ”ブブ ブブ ブブ” その時、携帯へメールが届く。 「結衣さんだ。」 ”いよいよですね。当日はくれぐれもバレないように。説得は私一人で行いますので、参加者への詮索はしないでね。” …相当期待されてないな。 大人しくしておこう。 当日になれば、また結衣と話す時間も出来るだろう。 今後も協力して欲しいことが出来るかも知れない。 このまま気不味いのはゴメンだ。 俺は仕事が上手くいく期待と、結衣と仲直り出来るかの不安で頭がいっぱいだった。 そんな風に、その日の朝を迎えた。
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