第2章 秘密

4/11
前へ
/60ページ
次へ
「えっ!私にそんなの無理だよぉ」 両手を振って慌てて私は断った。 「そんなことない!!桐子ちゃん良い声だし、お客様指名で入る仕事だから、駄目そうならやめたら良いんだし」 叔母も両手を振って、仕事を私に勧める。 「桐子ちゃんパソコン持ってる?」 「持ってるけど…」 「マイクは持ってないだろうから勿論、支給するし、報酬も出来高制だから、頑張った分、成果に繋がる。何より良いものを作ったら、やりがいも感じられるし、喜んでももらえる」 凄い勢いで叔母はまくし立ててくる。 「そういうの桐子ちゃん嫌いじゃないでしょ?」 齢50を越えた叔母は可愛らしくウィンクをした。 流石、長い付き合いの叔母には私の性分を見抜かれている。
/60ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加