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「えっ!私にそんなの無理だよぉ」
両手を振って慌てて私は断った。
「そんなことない!!桐子ちゃん良い声だし、お客様指名で入る仕事だから、駄目そうならやめたら良いんだし」
叔母も両手を振って、仕事を私に勧める。
「桐子ちゃんパソコン持ってる?」
「持ってるけど…」
「マイクは持ってないだろうから勿論、支給するし、報酬も出来高制だから、頑張った分、成果に繋がる。何より良いものを作ったら、やりがいも感じられるし、喜んでももらえる」
凄い勢いで叔母はまくし立ててくる。
「そういうの桐子ちゃん嫌いじゃないでしょ?」
齢50を越えた叔母は可愛らしくウィンクをした。
流石、長い付き合いの叔母には私の性分を見抜かれている。
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