第1章 ポンポン

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「何?」 私はせっかくの微睡みタイムを邪魔する奴を恨みがましい目で睨んでやった。 「ご機嫌斜めだね…。俺だって別に俺の用事で桐子ちゃんに会いに来た訳じゃないしぃー」 幼なじみの向井 広武(ムカイ ヒロム)が拗ねた目で私を見返す。 「ツンデレは可愛い女の子の特権だ!で、用件は?」 私に人差し指を指され指摘を受けた広武は更に拗ねて、唇を尖らせた。 「中田先生が呼んでる。職員室に図書便りが出来てるから、取りに来てってさ」
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