第1章 ポンポン

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「べっ!別にドキドキなんてしてないんだからねっ!」 顔を赤くした広武は慌てて私の手を離す。 「だーかーら…」 「ツンデレは可愛い女の子の特権なんでしょ」 広武は私に指を指し得意気に胸を張った。 「痛っ!」 「私に指を指すなんて100億万年早いっ!」 私は広武の指を逆に指し変えてやった。 「桐子ちゃぁん。ひどいよぅ」 「ププッ!あははは」 人差し指を握り締め涙を浮かべた広武を見て、私は思わず吹き出してしまった。
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