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「べっ!別にドキドキなんてしてないんだからねっ!」
顔を赤くした広武は慌てて私の手を離す。
「だーかーら…」
「ツンデレは可愛い女の子の特権なんでしょ」
広武は私に指を指し得意気に胸を張った。
「痛っ!」
「私に指を指すなんて100億万年早いっ!」
私は広武の指を逆に指し変えてやった。
「桐子ちゃぁん。ひどいよぅ」
「ププッ!あははは」
人差し指を握り締め涙を浮かべた広武を見て、私は思わず吹き出してしまった。
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