第1章 ポンポン

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広武は子供の頃から気弱で、色が白く中性的だった為、よく虐められていた。 私はその時によく助けては、ぐずる広武の頭をポンポンとしていた。 「俺、小さい時から桐子ちゃんのポンポンに助けられてたんだ。不思議な位元気になれたんだよ」 「へー。頭ポンポン位でねぇ…」 「位じゃないのっ!ヒーリング効果って言うか、なんか口では上手く言えないけどポゥって頭が暖かくなって癒されるんだよっ!!」 手をバタバタさせながら、力説する広武を見ていると嬉しさと、恥ずかしさが入り交じった、こそばゆい気持ちにさせられた。
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