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それから話の中で
私が独り暮らしであることを話すと、
彼は何本目かのジーマを飲みつつ
「私も一人暮らしだけど、殆んど外食だよ
君は?」
「私は…、半々くらいって所です」
ハウスキーパーに買い物と料理も頼んでいるから
家で食べる頻度はそれくらいで
「そうか、体にはそれがいい」
言いながら彼は目を細めて視線を外す。
(――――その目…)
再婚したという話は聞いていないけれど
今見せた目がまだ彼は独身なのだと確信させた。
( いいわ、この人… )
歳は40を過ぎていた気がするけれど
見た目はもっと若く見えるし、
何より白いシャツの合間から見える時計が
彼が星5つの男だと告げている。
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