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「――――――――――」
電気が流れたように、ビクリと体が跳ねた。
動かない視界に映っていたその指が
余韻を残して離れていく
( 落ち着いて、私… )
” 男と風呂に入った事くらいあるじゃない ”
そう言い聞かせて平常心を取り戻そうとした時、
私の傍を離れたかと思うと
後ろからバシャリと大きな水音が聞こえた。
バスタブから溢れたお湯が
足を通って排水溝に流れていく
それを眺めながら
(……駄目、
動揺したら負けなんだから )
心の中でそう呟いた。
彼はリードの直系、 星5つの男
さっきみたいに何かを訊ねるって事は
興味が少しは向いている証拠じゃない
この先に進んだら…
きっと、私の欲しいものが手に入るはず
…筈なんだから
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