ハプニングは突然に #2

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合わせた唇から香るアルコールだけで 頭の中がぐらりと酔ったような感覚に陥る。 それは初めてこの部屋に来た時と似ていて、 だけど違うのは 彼の唇はあの時と正反対で、とても穏やかだという事 息遣いが、感じる温度が 私の思考をだんだんと白濁させていく 大きく気配が動いたのを感じたと同時に バサ と衣が擦れる音が聞こえた。 そっと目を開くと、 すぐ傍に露わになった肌が見えて (――――――――――――) 波打っていた心臓が ドクン と大きく速く加速を始める。 何も纏わない肌はさっきバスルームで見た だから絶対にこうはならないと高を括っていたのに、 流れる前髪や、 至近距離で見下ろす目、 漂う色香がさっきの何倍も私の鼓動を逸らせる。
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