心の奥、見えない気持ち #2

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その目は揶揄を含んでいて ドクン、と心臓が跳ねた。 「どうして って  独り言言うくらいなら  言いたいこと、言えば? 」 「―――――――――」 なによ、 何なのよ 私は長く重たい息をつくと、ゆっくりと腕を組んだ。 折角お客として扱ってあげたのに、 あなたがそんなつもりならもういいわ 頂いたこのお金は 抉られた心の慰謝料にしてやるわよ そのまま眉間を寄せて彼を見上げると、 「……お下がりってなによ  それにどうして  それを山梨さんに言ったのよ 」 思い切り棘のある言い方に、 彼は一瞬間を置いて、可笑しそうに目を伏せる。
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