第1話 ジェイレンジャー設立

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事務所の最上階では組長の麻川と部下数二人が旧ソビエト製ライフルであるAK-74を構えて待ち構えていた。 下から銃撃と断末魔の叫びが徐々に近づいてゆく。 そして部屋の直前の扉まで来た所で音は止まった。 「落ち着いて狙え、絶対にしくじるなよ!」 サングラスにオールバックの組長、麻川が銃口を前のドアに向けさせる。 が、彼らの後ろで爆発音と共に窓ガラスが割れ、外からロープをつたって武装した兵士が更に4人進入してくる。 後方にに意識が向いて無かった麻川含め3人は咄嗟に銃口を後ろに向けるも、今度は前のドアを蹴破って兵士が進入してきた。板挟みにされた以上彼らに逃げ場は無かった。 「CIA特殊部隊だ!麻川、貴様を武器密売及び内乱教唆、外患誘致、銃刀法違反等八の罪でアメリカ連邦捜査局と警視庁に身柄を拘束する!」 麻川は手を挙げて武器を手放した。まさか事務所に特殊部隊が突入して来るとは思わなかっただろう。 麻川はそのまま米軍のオスプレイに乗せられ、東京の警視庁へと移送された。 警視庁では武器の入手ルートについての聴取が行われた。暗い部屋の中で麻川が淡々と答える。
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