第1話 ジェイレンジャー設立

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「半年前……俺は今回の事件の怪人に手助けしたら120億円を渡すと言われ、頭金30億円を払って北朝鮮からRPG-7対戦車ロケットランチャーと重火器30丁を購入した。そして言われるがままに代々木等都内西側で暴動を起こした。だがアイツは志半ばにして死んでしまった。………だが彼らは組織だ、1人死んだくらいではだめだぞ。また別の奴が都内、いや世界中の何処かで同じことをやらかすぞ!止めるもんなら止めてみやがれだぜ、ハハハ!」 その予想は惜しくも当たってしまう。 麻川が逮捕された翌日、角の生えた怪人がニューヨーク・ウォール街の証券取引場を襲撃した。 更にその三日後にはロンドンの都心部が、同日中に中国の上海、ドイツのベルリンが襲撃されてそれぞれ万単位、平均して人口の0.3%の犠牲者が出た。 一方アフガニスタンでは怪人がアルカイダに加勢し、米軍の一個小隊を壊滅に追い込む事態が発生している。 この時点で表立った国家への影響は出ていないが後々大規模なテロ対策が行われるであろう。 東京の警視庁では麻川の予想が的中した事で政府関係者も焦り出す始末である。 麻川は自らが日本を操っていると調子に乗って勘違いしたのか、こんな情報を吐き始めた。 「白神山地の相沢と呼ばれる所に怪人たちの村がある。そこに行けば今回の襲撃者を撃退する手段が見つかるかもしれないな。」 これを聞いたCIAは警視庁よりも先行して相沢に向かった。 米軍から拝借した数機のオスプレイが白神山地、相沢集落へと飛来する。 相沢はどこにでもありそうな過疎地域の山あいの集落だ。 ホバリングするオスプレイからサディソンエディストを着込んだ兵士が降りてくる。その数は20人位か。 何事かと家から住人が何人も出てくる。どう見ても普通の人だ。 「これ、お前たち家から出るなと言ったろ!」 80歳位の老人の男が罵声を飛ばして住人を家の中へ引っ込める。その老人どころか集落人達全員には角が生えていた。 「こう武器を持った人が来たという事は……さては東京に何かがあったな?」 老人は杖をついてCIA特殊部隊員の前に歩いて頭を下げる。 CIAの人たちは老人が怪人と同一の見た目ながらも敵対的では無い事に驚きを隠せずにいる。 そして何かがあったなと言っていたので角の生えた種族が世界中で都市を襲撃している映像を見せた。
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